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CC&Associates 桑田里絵

社内の揉め事で消耗しないために

ある調査によると、一日の業務時間の40%は社内のもめごと(よく言えば”調整”)に費やされているそうです。


私も、そこそこの企業にいた時は、社内会議が多く、部署横断的な会議から帰っては部内の人間にその内容を伝え、指示し、方針変更についていけないメンバーをフォローし・・・とやっているだけで一日が過ぎ、自分の仕事は残業で・・・という毎日を過ごしていました。


さらに、業績不振がテーマだったりすると、「営業が悪い」「企画が悪い」「製品が悪い」とその責任を他部署に投げ合って終わったり・・・ということもしばしば。



なぜこんなことが続くのでしょう?



同じ目的のために集まった仲間なのに?



足の引っ張り合いをやっている暇があったら、団結して問題解決にあたればいいのに?



「それができたら苦労は無いよ」と言われるかもしれませんが、

これからの企業はそんな他人事では済みません。


ある企業では、有給休暇が消化できなければ「降格」。

8時になるとパソコンは強制終了。


今後どんどん、それが当たり前の時代になっていきます。



そんなときに内輪揉めで時間をロスしている場合じゃないですよね。



ではどうすればいいのか?



私にも、「これ」という解決策は即答できません。

企業によって、理由や原因はさまざまだと思いますし。


しかし、これだけは言えます。


今は、会社の掲げた目標のために社員が一致団結して動ける時代ではありません。


ひと昔前は、社員と会社の「ベクトル合わせ」なんていう言葉が流行りました。

ひと昔前は、会社というステージで一つの芝居を作る

役者のようだったかもしれません。

演出家が思う通りに演じ、芝居の成功が自分の喜びであったわけです。


しかし今は、社員は会社というステージに乗っている歌手のようなものです。

一人一人がそれぞれの持ち歌を歌って、いい結果を残せたらOK。



それがいいか悪いかの話ではなく、

今は、どんどん個人と多様性の時代に進んでいるという現実です。


個々がそれぞれの幸せな生き方を知り、

その実現を目指して、会社というステージを使う。



そんな時代だからこそ、

個人個人が、「いま自分は何に注力すべきか」を個人レベルで自覚し、

社内の揉め事にかまけてる場合じゃない、

社内の誰が悪いとか、どこの部署が困るとか、非難するのではなく、

さっさと協力して結果出して、自分の本当にやりたいことをやる時間を作ろう、

さっさと帰って子どもと遊ぼう。

さっさと休んで奥さんと旅行に行こう。


というほうへ行ったほうがいい。


でもなかなかそういう図式に乗れない人もいるから、

そういう時こそキャリアカウンセリングで自分の目指すべきことはなんだったか?をしっかり見つめ直してみることが必要だ。



効率化の時代だからこそ、遠回りのようだが、結局は個別対応が一番確実で結果が出る。


そういうものです。



****************

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